本当に好きではない相手といること
たいして好きでもない相手といること
たった一人愛したい者を
愛し抜けない自分の弱さから
現実逃避で逃げ込んだ女のもとで
そこには何一つ自分が求めていた幸せなどないことに気がつくのは時間の問題だ
仮にそこに幸せを見いだしたのなら
妥協の上で成り立ったもので
心からの幸せではないということに
心からの幸せを手に出来ない理由をたくさん並べた上での幸せだということに
君は近々気付くときがくるだろう
いや、本当はもう根っこの部分では気づいているはずで
そんな馴れ合いはいつしか
虚しさしか感じられなくなるだろう
その馴れ合いの中に
心などないのだから
心が濡れていないのだから
でもそんな現実を選んだのは
自分自身だということを
わたしたちは認められないまま生きるもの
うまくいかない現実は
外にあったのだからと
一番大事なことにまで
蓋をしてしまう生き方を
君はいつまでし続けるつもりなの?
ERENA